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ばらばらな句読点 テン化統一へ

 実務の友では,2004年以来,「テンでばらばらな句読点」 において,省庁により「,」であったり,「、」であったりすることを指摘してきた。結論的には,「統一化が望ましい」とするものであった。

 昨年(2019年)6月16日に,新日本法規出版株式会社から,「コートマネージャーとしての裁判所書記官」を出版したが((新日本法規出版株式会社 書籍案内参照)
 その中で,前記「テンでばらばらな句読点」と同趣旨の内容により,「第4章 訴訟書類作成の要領と技術」中の「第3 句読点の表記−コンマ(,)かテン(、)か」を掲載した。
 「今後ICT(Information and Communication Technology :情報通信技術)の活用が進むことが予想され,早期に当事者と裁判所との文書ファイル,データ共用の協働関係の中で,表記の統一も図る必要があると考えられる。」と書いた。

 たまたま同時期であったのであろうが,くしくも,この年(2019年)11月,次のような報道があり,各新聞で取り上げられた。
 「,」か「、」か,文化庁の検討が始まり,テン(、)に統一されることになりそう・・である。

 公文書のコンマ「,」なぜ? 半世紀以上、見直し検討 (2019/11/17(日) 15:50配信)
 公文書の読点に使われている「,」(コンマ)について、文化庁が見直しの検討を始めた。民間では広く「、」(テン)で記載されているが、中央省庁では1952年の通知に従い、コンマで書くようルール化されている。ただ、半世紀以上を経て、省庁でもテンを使う文書が増加。公文書だけ一般常識から離れているのではないか―。お役所文化の象徴とも言えるコンマを巡り、専門家会議で議論が進んでいる。
 コンマの使用は52年4月、当時の官房長官が各省庁の事務次官に通知した「公用文作成の要領」で定められた。



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