(2) 「法文ページ設定」マクロのボタン設置
前回の「法文ページ設定」マクロが既に入力されている場合を前提に,話を進める。
これを利用するには,前述した「マクロのダイアログボックスから選択実行する方法」の外,もう1つ,「ツールバーにマクロを呼び出し実行するボタンを設置して利用する方法」もある。使用頻度の高いマクロでは,この方が便利である。
以下では,このボタンの作り方を説明をしていく。
ここでは,「書式設定」のツールバーの右端に「法文ページ設定」のボタンを配置することとする。
ア 既存ツールバーへのボタン設置
メニューバーの「表示」−「ツールバー」をクリックし,最下段の「ユーザー設定」をクリックすると,「ユーザー設定」のダイアログボックスが現れる。
そのタブ「コマンド」をクリックし,左欄の分類リストから「マクロ」を選択する。
コマンド欄
右側「コマンド」欄には,「Normal.NewMacros.法文ページ設定」が表示されている。
これにポイントを置き,そのままドラッグして(引きずって),メニューバーの下にある既存の「書式設定」ツールバーの右端まで移動する。
すると,自動的に「Normal.NewMacros.法文ページ設定」と表示のあるボタンができる。
しかし,このままでは「書式設定」ツールバー上のボタンの名前が長すぎる。
そこで,文字表記に代え,これを表すアイコンに修正することにする。
そのためには,「ユーザー設定」のダイアログボックスが表示された状態で,長すぎる名前の上で,マウス右クリックをすると,次のようなメニューが現れる。
ここで「既存のスタイル」を選択してクリックすると,文字表記が消え,三角形模様の図柄のボタンに変わる。
この図柄のボタンでもよいが,好みもあり,書式設定のイメージに近い分かりやすい図柄にしたい向きもあると思う。
こうしたときは,再度,そのボタン上のマウス右クリックをすると,先のメニューが現れるので,ここで,「ボタンイメージの変更」をクリックする。
すると,いろいろなボタンの絵柄表示の画面が現れる。
この中から「にこにこマーク」など,好みのボタンを選択すればよいが,ここでは,書式設定のイメージに近い書類マークを使うこととし,これをクリックする。
これにより,「書式設定」ツールバーバーの右端には,書類マークのボタンができあがる。
ここで「ユーザー設定」のダイアログボックスを閉じれば,ツールバー上の「法文ページ設定」のボタンの完成である。
以上の方法で,外にも作成したマクロ実行のためボタンを追加で新設することができるが,表示幅から,既存のメニューへの追加設定するにも限度はある。
その後の活用
後にWordに立ち上げれば,「書式設定」ツールバーバーの右端には「法文ページ設定」のボタンが表示されている。
このボタンを1回クリックするだけで,簡単に法律文書用のページ設定ができ,書式の切り替えが容易になる。
ボタンの削除
一度ボタンを作れば,いつか,これが不要になり,削除したい場合があるであろう。
この場合には,「ユーザー設定」のダイアログボックスが表示された状態で,ツールバー上のボタン上でマウス右クリックをし,現れたメニューの中で,「削除」の項をクリックして実行すればよい。
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