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B1:締め糸を使わないで、ハリスで「フカセ籠」を閉じる方法
注: 前ページの■使い方・ノウハウ編B1(pp標準詰め)を先に目通しされてから御覧ください。

目的・狙い

「フカセ籠」の使い方で最も多い問い合わせは、ハリスを巻いて籠を閉じる点について、 ’ハリスがヨレないのか?’、’2回も巻くのは、 ’面倒くさそう?’です。
 前者は、ハリスの長さが約1m以下であれば解かれた後のヨレはありません。もちろん、経年によるヨレが 出てきた場合は、取り替えるようにお願いします。お祭りの原因になるからです。
 後者については、慣れの問題と言ってしまえばそれまでですが、ここでは、 ’面倒くさそう?’に関して、1回巻きでも可能であることを紹介します。

仕掛けの変更点

 締め糸を外して、あらためて「フカセ籠」の背に背負うように取り付けます(図1)。 締め糸が長くて邪魔であれば、カットしてください。
 一方、この仕掛けの場合、締め糸は使用しないので取り外しても構わないのですが、そうすると、「フカセ籠」の浮力が強くなり、 浮上速度が速まります。 と言うことは、手返しのインターバルが短くなるので、せわしい釣りを強いられます。
 ユックリ浮上させたり、または浮遊させたり・・・この制御を可能にしているのが、 締め糸の先端に取り付けているガン玉です。1B以下でユックリ浮上、2B以上で浮遊または沈下することは、 ’詳細説明(トップページからリンク)’で 紹介した通りです。したがって、締め糸は「フカセ籠」の浮力調整用としてのみ必要なため、背へぶらさげています。

 締め糸が邪魔なので取り外したい・・・しかし、ユックリ浮上させたい・・・場合は、 2つの方法が考えられます(図2)。
 (1)発泡材の中心に棒ヤスリを使って穴をあける。(浮力減)
 (2)発泡材に糸オモリを差し込む。(自重増)
 前者は、棒ヤスリを使って、直径おおよそ6mmの貫通穴をあけます。後者はガン玉Bに相当する 糸オモリを折りたたんで」発泡スチロールへ差し込みます。直径2mmの糸オモリを約20cmに切って 折りたたんで差し込みます。最初に発砲スチロールへ、ピンで差し込み穴をあけておくとやり易いです。 糸オモリの抜け落ちが心配であれば、差し込んだ後、 発泡スチロール専用の接着剤(木工ボンドも可)を塗るとよいでしょう。
 いずれの方法を選択するにしても、作業の途中で下記の浮力のチェックをしながら行ってください。
 水道水を満たした容器へ入れて、 スナップの頭が水面スレスレに出るようにします。この条件が満たされれば、海水でユックリと 浮上します。水道水比重(=1.0)と海水比重(=1.04)の違いから、 水道水条件より多少、速まりますが・・・。
 削り込みすぎたり発泡スチロールを甚だしく損傷 した場合は、修理方法(トップページからリンク)で説明している方法で復元した後、再度、 試みてください。


 次にハリスの変更について説明します。チモトに付けたガン玉を、 ハリスのほほ中央に移し変えます。これだけです。 理由は、操作説明(後述)で明らかにします。

操作説明

 コマセを詰めて投入準備が完了までの操作を説明します。
 図3を見てください。最初にサシエを入れてコマセを盛ります。逆でもかまいません。
 次に、二条になったハリスが籠の外へ出ていることを確認して、籠を閉じます。そして、 垂れ下がった二条のハリスを籠へ巻きますが、この時、二条の間に指を挟み込んで1回巻く毎に 手首を回しながら捩れないように巻くとよいでしょう(図4)。
 巻き終わったら挟み込んだ指の位置にガン玉が ありますので、 これをクレータに入れて詰め物用のコマセで埋め込みます。 クレータへ入れる際、ピタッと位置が合わなくてもかまいません(図5)。 弛みに構わずガン玉をクレータへ導き入れて、コマセで押し込んでください。これで投入準備完了です。


 前述したハリスのほぼ中央にガン玉を移す意味は、おわかり頂けましたか?

テストの途中結果
 仕掛けを投げた後の作用は、詰め物のコマセが崩れてハリスが解かれる点、既に他のページで 紹介している通りです。
 ここでは、解かれたハリスの状況がどうであったか?と、この使い方の特徴を 説明することにします。
 現在(2003年3月23日)、1.5号で65cm長のハリス(市販品)でテストをしていますが、 トラブルはありません。結論を出すのは時期尚早かもしれませんが、詳細説明(トップページからリンク)にて 紹介しているハリスの巻き方と比べて、ハリスを巻く回数が半分になるため、 必然的にハリスが解かれる時間も短くなります。この点、手返し操作の簡素化とウキフカセ釣り条件設定の 迅速化の面で効果的と考えています。
 なお、ハリス長を130cmにして実験したことがありますが、 二条にした長さが65cmとなり、巻く時にやりずらい思いをしたことがあります。せいぜい肩幅の操作で 出来るような長さが適していると考えられます。すなわち、ハリス長さ=肩幅x2cm。肩幅の広い人は、 その分、長いハリスが使えるかもしれません。ただし長すぎると、別の問題を生ずるかもしれませんが・・・。


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