平成11年度航空大学校総受験者数 583人
第1次試験合格者数 256人
第2次試験合格者数 79人
最終合格者数 70人
数字からも分かるように、第2次試験の合格率の低さが目に付きます。特に上記した、この平成11年度は身体検査・心理検査対策不足と言っても過言ではありません。(残念ながら不合格になった受験生の中には、ちょっとした対策で合格できた方がたくさんいたと言われています)
現役のパイロット達が毎年行われる航空身体検査に向けて対策しているように、ほぼ同じ内容の検査を課せられる受験生も対策する必要があります。
<第2次試験対策講習会について>
今年からの身体検査の変更基準と注意点を報告します。現在も、より最新の情報を集めている最中です。もし早めの対策が必要なものがありましたら、当アカデミーの講習会を待つまでも無く、電話にて随時連絡していこうと思っておりますので、受講を希望の方は早めにご連絡ください。
講習会当日の流れとしましては、まず簡易健康診断を行う予定です。その後、第2次試験で行われる平衡感覚検査と全く同じ内容のものを、実際にやってみます。これには「コツ」があり、そのような事も含め解説していく予定です。その後は、各心理検査の意味や目的の詳細を確認し、模擬検査をします。 その後、過去に第2次試験を受けた方との質疑応答を含め、大まかな当日の流れを説明し、眼科検査やインピーダンス検査などの個別の検査も詳しく解説します。また、今現在の航空大学校の様子や卒業生の就職状況も織り交ぜながら、国際線パイロットへの心構えや体調管理などのお話もしたいと思っております。
講習会の後半は、現役パイロットが最も警戒している成人病や血中コレステロール対策の一環として、正しい食生活、トレーニング方法も説明致します。正しい食生活、トレーニング方法をマスターして頂き、航空大学校入学後もトレーニングを続けて頂きたいと思っております。
<簡易健康診断について>
当講習会で行われる簡易健康診断とは、消化器系内科に勤務なさっている方の監修の基に、血圧と体脂肪測定、問診を行います。この健康診断の主な目的は、最近第2次試験不合格の大きな原因の一つである「白衣高血圧」に向けての対策の為です。
また、身体検査で再検査になってしまった場合、個別に相談に乗り、対策致します。毎年、血液検査で再検査になった学生が、指示に従い、見事再検査に合格しました。
<講習会の雰囲気>
講習会の雰囲気は、参加者の皆様が気軽に質疑応答ができるよう、机を囲んでの講習会形式を取っております。当日の参加者の人数にもよりますが、予備校や学校のように、教壇に上がり、黒板を使っての解説はほどんどありません。