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■2006年8月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●拡がる遺伝子組み換えナタネの自生


 遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンが呼びかけて全国で進められてきた、GMナタネ自生調査の結果が、7月8日にまとまり報告された。昨年に続く2回目の調査は、42都道府県、検体数は1942にのぼった。1次検査の簡易キットによるタンパク質検査では38検体に陽性反応があり、2次検査のPCR法によるDNA検査では、そのうちの31検体をクロと確定した。
 昨年同様、今回の調査結果においても、流通経路から遠く離れたGM品種が存在するはずのない場所でGMナタネの自生が確認された。とくに大分県日出町での検出は、汚染が予想外に拡大していることを示したといえる。


表1 GMナタネ自生全国調査
調査都道府県 調査箇所 1次検査で陽性反応 2次検査で陽性反応
              RR  LL       RR  LL  RR+LL
福岡 504 12 13 13 8 0
大分 19 0 1 0 1 0
兵庫 30 0 1 0 1 0
茨城 21 2 0 0 2 0
千葉 238 1 1 4 0 1
その他37 1130 4 3 0 0 0
合計 1942 19 19 17 12 1
(計38) (計30)
*RRはラウンドアップ耐性ナタネ、LLはバスタ耐性ナタネ