■2002年5月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●モンサント社、主要GM作物、次々と申請へ


  米国モンサント社の幹部が、遺伝子組み換え小麦の米国市場への導入時期を2005年にすると述べた。一時は、2003年の導入を目指していたが、2年ほど先延ばししたことになる。(ロイター 2002/2/20)
 市場導入にあたって、世界で同時に認可を受けておかないと、未承認作物として流通する可能性があることから、日本でも申請に踏み切る可能性がある。品種は、昨年、北海道で実験を行った除草剤耐性の春蒔き小麦である。いよいよ小麦にも遺伝子組み換えの波が及ぼうとしている。 また同社は日本で、2004年に遺伝子組み換えイネの申請を行う可能性が高まった。あるジャーナリストの取材で明らかになったもので、同社の除草剤耐性作物は、これによって主要穀物すべてが揃うことになる。
 先日開かれたコーデックス委員会特別部会の議論では、マーカー遺伝子に抗生物質耐性遺伝子の使用が制約を受ける可能性が出てきた。そのことも、マーカー遺伝子に除草剤耐性遺伝子を使ったモンサント社の作物を有利にしており、この分野での同社の独占状態がつづきそうだ。