古本ねこや/開高健没後20年メモリアル出品/フィッシュ・オン2冊          トップへ

 「フィッシュ・オン」限定30部 私家版・特製本
 羊皮にサケの皮がはめ込んである
 某編集者宛の自筆箋付

 奥付の発行日は昭和46年9月9日(市販のモノは2月28日発行)
 この特製本を作るにあたっての経緯と苦心談を記した折冊子付

 保存状態とても良好

 写真上・本体
 写真下・本体と函 
嫁ぎました
 「フィッシュ・オン」限定9部 伊地知巧発行
 
 写真上・左から外函・中函・本体
 写真下・開高氏の自筆識語・署名

 本体の大きさ(たて・よこ)15・5センチ×11・5センチ
 本体グリーン色皮装 天金

 巻頭に1番から9番までの所有者名簿あり
 本書は奥付に「刊行者」番とあり

 昭和53年1月1日発行
 中函に経年のシミあり
嫁ぎました

古本屋の立場から・・(簡単なメモ書き)
 開高氏没後、サケ皮本は合計3度市場に現れている。初回は試作本として(デザインは同じでサケ皮3枚がタテに貼り合わされている)、2度目は函入完本として、そして3度目は函欠として。限定30部と巷間伝えられているが、3冊目の奥付などを考慮すると実際にはそれより少ないと判断してよいと思う。
 伊地知さんの私家版苦心談は「これぞ開高健」に詳しく書いてある、この他に「輝ける闇」「夏の闇」の私家版特製本があるが、出来の良さからみればやはりこのフィッシュ・オンがサイコーだと思う。