このような封筒は初めて見た。さすが米国である。届いたのは、表側の左下方にある透明な窓から宛先の住所を見せるタイプの封筒であるが、これを手に取って真っ先に目に飛び込んできたのは「NEW TWO-WAY ENVELOPE SEE INSTRUCTIONS ON BACK」という英文であった。裏返してみると、この封筒の再利用方法の解説があった(下記英文)。また、航空便用の封筒は一般に横長で、どちらかの端を切り取って開封するものだが、両端には「DO NOT OPEN HERE」という文字が刻まれていた。しっかりと「Recycled Paper」の文字も見える。
HERE'S HOW IT WORKS:
(1) Open envelope and detach small flap.
(2) Remove contents. Pull inside flap out. Insert your payment and/or form(s).
(3) Your positive response is required. Remove perforated corner. Fold flap over and seal.
封筒の裏側上方にある「封をするための糊代に相当する紙片(flap)」には「LIFT THIS FLAP CAREFULLY - TEAR AT PERFORATION」とあり、これを剥がすと裏側にも「FOLD BACK REMOVE THIS FLAP ON PERFORATION」と書いてあった。この右隅には小文字で「Made in U.S.A. Patent No. 4,565,317」とあった。
この紙片を取り外し、封筒の内側に折り曲げてある「長めの紙片(これもflap)」を外に取り出して、封筒を再利用するわけである(2)。この長めの紙片の左下方にある「ミシン目で区切られた部分(perforated corner)」には、以下の説明書きがあった。
(1) Insert your payment and/or form(s). Remove this part of flap on perforation.
(2) Be sure correct address shows through window.
(3) Seal, stamp and mail.
要するに「長めの紙片の左下方にある一画をミシン目から切り取り、封筒の透明な窓から宛先の住所が見えるようにして、この紙片で表側全体に封をし、送り返せ」ということで、その住所まで更新用のフォームに印字されているのだから「至れり尽せり」とは、このことである。封筒の再利用方法を堪能しながら「米国で特許を取った封筒にしては随分と親切で、どちらかというと日本人的な発想ではないか?」と感心すると共に、日本でもリサイクル封筒が普通に使用される日が来ることを願った次第である。
[脚注]
Today, I sent you a form (envelope) for an ASIH membership renewal, enclosed International Postal Money Order (dues for 2004: US$60.00), by airmail. It will arrive within 10 days. By the way, I received the form from Copeia yesterday (5 January 2004). Although the form says that there is 10% late charge for dues not paid by 31 December 2003, in this case it was physically impossible to pay the dues by that time. Hence, I won't pay any late charge. Is that right?
(2) これを言葉だけで説明しても分かり難いとは思うのだが「ゼムクリップの、ちょっと短かめに切った外側の部分を取り外してから、内側の部分を外側に持って来る」とでも表現したら、イメージが湧くのかもしれない。まあ、でも「百聞は一見に如かず」といったところか......。
(1) その翌日、新潟大学前郵便局から国際郵便為替を事務局宛に郵送したのだが、更新用のフォームには「2003年12月31日までに学会費を払い込まなければ10%の遅払い金を課す」と明記されていた。そのため以下のメールを送信したのだが(本文のみを示す)、この独り言をアップした時点で、まだ返事はない。