デジタル一眼レフカメラは、さすがに手が出ないので、コンパクトデジタルカメラを購入することにした。購入に当たって考慮しなければならないのは「乾電池が使えるタイプの機種かどうか?」という点であった。今回のモンゴルでの調査は、一ケ月以上に及ぶ長丁場である。調査地には電気が通っていないから、今となっては主流の薄型デジタルカメラ(バッテリー式)を持って行っても、当然、充電することは不可能であった。
2005年6月18日(土曜日)、デジタルカメラを購入した。その前日、出入りの業者(信成科学の榎本さん)から「ソフマップ(Sofmap)で、型落ちのデジカメの投げ売りをしている」という情報を得て、久しぶりに行ってみた。新潟のソフマップは万代橋の近くで、大学からは往復で30kmの距離である。
なんと「Nikon COOL PIX 5600」の店頭価格が「23,980円」で、実際の購入価格は「22,800円」であった。これに「512MBのSDメモリーカード(5,880円)、グリーンハウス(1)」と「デジタルポッシュ(680円)、ハクバ写真産業」というケースを付けて、総額「29,360円」で済んでしまった。安売りの量販店として名高い幾つかの電器店の広告に入って来る同機種の価格は、ほとんどが「29,800円」だったので、これは本当に良い買い物だったようである。
問題は、このデジカメの動作環境が「Mac OS X (10.1.5)」以降にしか対応していないことであった。私のiBookは「Mac OS 9.1」なので、新しいPCを購入するか何かしないと、このままでは写真を撮っても取り込めないことになってしまう。
デジカメで乾電池が使えるタイプの他の機種と比較している最中に、このことには気付いていた。しかし、私がソフマップに足を踏み入れたときには、投げ売りをしている「COOL PIX 5600」の現品が、2点限りという状況であった。決断を急がねばならなかった。「この機会を逃すと、もう安くは買えないかもしれない」と判断し、後のことは考えずに思い切って購入してしまった(2)。
デジカメの写真の取り込みに関しては、SDメモリーカードからCD-Rに落としてもらうことも考えた。でも、他人に頼むのって、結構、気を遣うものである。だからと言って、わざわざ高い金を出して写真屋に頼むのも馬鹿らしい。それに、目的に合ったPCさえあれば、私なら10数分で出来るところを、他人にお願いしたおかげで半日を費やす羽目に陥ったこともある。そのため「なるべく自分ひとりで、やりたい」というのが本音である。
ということで、モンゴルから帰国したら、今度はPCの購入を思案しなければならない。どっかに適当なPCは、転がっていないだろうか? こうなったら「Windows」でも「デジカメ専用」ということでも、良いのだが......。
[脚注]
(1) 512MBのSDメモリーカードでは、510万画素のデジカメのフルサイズで、200枚ほどの撮影が可能なようである。また「最近のSDメモリーカードは性能が良く、メーカーものでなくても、壊れるようなことはなくなった」という話も聞くので、今回の購入に当たっては、なるべく安上がりなほうを選んだ。
(2) このことを「COOL PIX 5600」の購入を勧めてくれた岸冨士夫さん(長野県北安曇郡白馬村落倉にあるヒュッテ「星と嵐」のオーナー)に知らせたところ「日頃、深謀遠慮な羽角さんにしては、ケイケイな買い物」との評価を受けてしまった(ケイケイは、炯々と軽々をかけた言葉)。でも、これもまた私である。