(A) 1対の卵嚢で、発生段階が神経胚初期の22個の胚(そのうち3個は未受精卵)と24個の胚(そのうち3個は未受精卵)を含んでいる(2006年5月4日撮影)。これらの卵嚢は、粘着端が小石(7×5×3.5cm)に付いていて、渓流の2005年の産卵場所から33.8mほど上流にある場所に堆積した岩と枯れ葉を取り除いた後、見つかったものである(水温=7.8℃、水のpH=6.1〜7.2)。
(B) 渓流(水温=8.4℃、水のpH=6.9)での、2週間後の胚発生(2006年5月20日撮影)。胚発生のステージは、尾芽胚中期であった。
同行した調査者(アルファベット順、敬称略): 長谷川巖(福井県武生)、懸川雅市(東京都立小松川高等学校)、岸冨士夫、齊川祐子(しろうま自然の会)、高田孝慈(長野市茶臼山動物園)。