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富田林寺内町の探訪

江戸時代の町並みが残る寺内町(じないまち)をご紹介します

大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。

じないまち随想5 2005年2月19日

大学センター試験・日本史Bに寺内町・富田林が出題されました。

2005年(平成17年)1月15日(土)に全国一斉で実施された大学センター試験・日本史Bの中で、室町時代の都市形成形態を問う設問があり、正解を選ぶ選択肢の中に「富田林」が出題されました。

(設問引用)
第1問B
 古代に成立した都市は、律令政治の衰退とともに変質を余儀なくされた。一方で、鎌倉時代から室町時代になると、鎌倉や守護所などの政治都市が成立した。さらに、寺社の門前や境内、交通・交易の要衝など,各地に(c)都市的な場が発達した。そこでは、商工業・金融業・運輸業など、農業以外の多様な生業に携わる人々が活動した。
 戦国時代には、大名が家臣や商工業者を集住させて城下町を築いたほか、寺内町なども発達した。江戸時代になると、城下町のほか門前町・港町・宿場町・鉱山町などが各地で発展した。これらのなかには現代まで都市として存続しているところが多い。

 問3
 下線部(c)に関連して、室町時代における都市の種類とその実例の組み合わせとして正しいものを、次の①から④のうちからひとつ選べ。
 ①門前町ー富田林  ②港町ー富田林  ③門前町ー桑名  ④港町ー桑名

(正解)
 正解は、④港町ー桑名 (翌朝の新聞掲載の解答速報による)

(管理人解説)
 伊勢湾に面する桑名がこの時期に成立した港町であることを覚えていればすぐに正解にたどりつく。 一方で、富田林(大阪府)を室町時代後期(戦国時代)に成立した浄土真宗の寺院を中心に建設された寺内町か、或いは門前町かで迷ってしまう受験者がおられたかもしれない。桑名の地理的な知識がない受験生であれば、『富田林ー寺内町』の結びつきを正確に覚えていないと、思わず選択肢①を選んでしまう言わば難問かもしれない。

 (注) 現在使用されている高校教科書 『詳説 日本史B』 (山川出版社)にある記述を以下に引用させて頂きました。

門前町としては伊勢神宮の宇治・山田(現、伊勢市)、信濃の善光寺の長野などがとくに有名。 寺内町としては、摂津の石山(大坂)、加賀の金沢、河内の富田林、大和の今井などがある。これらの寺内町は楽市でもあったが、やがて戦国大名などに掌握され、しだいに特権を奪われていった。 港町としては、堺と博多のほか、坊津・尾道・小浜・敦賀・大津・桑名・大湊・品川などがある。(2005年2月19日、管理人)
じないまち探訪記
じないまち随想
ご感想などお便りをお待ちしています。(管理人)


Information


富田林寺内町
(城之門筋)
(富田林市提供、禁無断転載)

道順
寺内町へは近鉄長野線 富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分
です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。

散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館で散策地図がもらえます。

立ち寄ってみたいお店

休憩所(トイレ)
じないまち交流館寺内町センターじないまち展望広場にあります。

車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。

尚、団体用の大型観光バスでお越しの場合は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力をお願いします。


じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館)

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