三瓶山−2/2

 避難小屋、9時12分発。
 避難小屋を出た所で2人の男性に会った。この人達は女三瓶山から往復しているのだと言う。
 ここから見る女三瓶山は電波塔が建って余り魅力を感じない。

 その女三瓶山に向かって下って行く。木の根に掴って下ったり、大きな岩を越えて行く。紅葉もかなり色づいてきた。

 避難小屋から15分も下ると、またススキが生えた広い稜線になった。ここから見る子三瓶山がいい。それに室内池付近と返り見る男三瓶山の紅葉も見事だ。


(女三瓶山)

(室内池と孫三瓶山)

(左:孫三瓶山、右:子三瓶山)

 兜山という標識が立った所へ9時50分着。ここは男、女、孫、子三瓶山がぐるっと見える最高の展望台だ。女三瓶山まで10分と書いてあった。

 岩場を下るとシコクフウロが咲いていた。

 女三瓶山の頂上は、建物の脇にあった。山頂に建物があるのはどうも頂けない。写真を撮っただけですぐに引き返し、展望の良い所で休憩。

 ここからは孫、子、男三瓶山がバッチリと見えた。ここは近くにリフトがあるため、ハイカーが大勢いた。


(女三瓶山から見た男三瓶山)

 ここからはリフトを目指して下って行く。紅葉を愛でながらの下りは楽しい。

 石畳の広い道を下って行くと、リフトで来たハイカーが続々と登って来た。中には腰が曲がったおばあちゃんまでいた。

 リフトとの分岐から真っ直ぐ尾根伝いに登ると、大平山展望台があった。広い展望台にはテーブルやイスなどがあったが誰もいなかった。
 ここから見る男、女、孫、子三瓶山が最高だった。

 展望台からは、なだらかな道をルンルン気分で歩いていると、突然、大きな牛の糞があって驚いた。ヒャ〜!熊か!と思ったが、牛の糞だったのでホッとした。

 ほとんど平坦な落葉樹林の中を歩いて行く。所々に牛さんの落し物があった。

 室内池との分岐を過ぎると、急な登りになった。暑くてシャツを1枚脱いだ。
 この登りは孫三瓶山の手前の登りだと思っていたが、突然、標識が見えて来た。バンザーイ。孫三瓶山へ11時18分着。

 ここからは子、男、女三瓶山と家族が勢揃いだ。ここで展望を楽しみながら昼食にする。


(孫三瓶山の頂上。左が子、右が男三瓶山)

(山頂からの女三瓶山)

 昼食中に男性が一人登って来た。私と同じコースだという。そして、ここへ来たのは3回目になるが、「初めて晴れました・・・。2回とも雨でね・・・」と言いながら、展望を楽しんでいるようだった。

 彼が出掛けたので、私もボチボチ出掛けよう。標識には子三瓶山まで35分とあった。
 鞍部まで下ると、「風越」という標識が立っており、そこにツア−らしい10人位のパーティーがいた。このパ−ティ−は室内池を周って来たようだ。

 ここから子三瓶山への登りになるが、今日最後の登りである。ガンバローと気合を入れて登り出すと、道端にリンドウが咲いていた。早速、写真を撮って道草をしてしまう。だが、これがオレ流の登山である。
 登り切った所に標識が立っていたので山頂かと思ったが、山頂はそこから左へ5、60mほど行った所にあった。

 山頂ではご夫婦が昼食の準備をしていたので、写真を撮っただけで引き返し、分岐で一休み。
 ついに男三瓶山から女、孫、子三瓶山と4峰を登ったゾ〜〜!
 後は下って三瓶温泉へ浸かってキャンプ場でビールで乾杯だ!

 ここからは正面に男三瓶山、右手に女三瓶山を見ながら下る。男三瓶山も女三瓶山も紅葉が見事だ。


(男三瓶山)


(女三瓶山)


(十字路付近から見た男三瓶山の紅葉)

 十字路の分岐へ12時52分着。子三瓶山から20分足らずだった。
 ここから左手の扇谷コ−スを下って行く。少し色づき始めたカラマツ林の中で、谷や沢という感じはしない。
 今まで歩いて来た道に比べると、余り整備はされていないが、道は良く踏み固められ、何の問題もない。

 30分も下ると、今朝右手に見えた小屋の前へ出た。小屋には「松江営林署三瓶山休憩所」と書いてあった。小屋から10m先が分岐点だ。

 ここからは今朝歩いて来た道を下って行く。西の原には大勢の人がゲ−トボ−ルをしていたが、その脇をすり抜けるように通り過ぎた。
 駐車場着13時34分。

 まずは町へ出て買出しをした。ここは地元にお店やス−パ−があるので助かる。
 それから国民宿舎・さんべ荘で温泉に浸かり、缶ビ−ルを買ってキャンプ場で乾杯した。とは言っても一人である。周りには今日も誰もいない。広いキャンプ場にたった一人というのは寂しい。せめて熊が出ないことを祈ろう。

 明日は氷ノ山までの移動日なので、のんびり起きよう。

 (写真は北の原キャンプ場)