鯛の放流効果調査


祝島では、鯛は主な水揚げ高を担う魚の一つです
もちろん水揚げ量も多く、そこで祝島漁協では4年前から
「内海水産センター」の「真鯛の放流効果調査」に毎年協力しています

最近、鯛がよく釣れ出しましたので、今年もその調査がありました



調査はまず、鯛の体長を測ります
これは天然・放流に関わらず、その日水揚げされた全ての鯛について、です



小さいものから、大きなものまで様々で、
大きさによってその鯛のだいたいの年齢がわかります

ちなみに20cm前後だと、数えで3歳だそうです



天然の鯛か、放流された鯛かを見分けるにはいくつかポイントがあります



放流された鯛は全体の1割程度のものが
「腹ビレ」を片方抜かれているそうです

左が両方あるもの、右が片方がないものです


また、鼻孔でも判断できます

天然の鯛は、鼻孔が大小2つあります



放流された鯛は、ある程度の割合(25〜50%、年によって違う)で
その2つの鼻孔がつながっていることがあります


今回の調査では、サンプル約400のうち、腹ビレなしが3匹、鼻孔異常が14匹いたそうです

全ての放流鯛が腹ビレがなかったり鼻孔異常になるわけではありませんので、
鯛の放流が、漁獲量維持や資源保護に貢献していることは間違いなさそうです

なお放流の鯛といっても、稚魚のときに放流された後は自然の海の中で生き抜いた鯛なので、
味は天然物とまったく遜色のないことを書き添えておきます

あと、祝島の漁師が一本釣りで釣り上げた鯛はとても美味しい、ということも



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