地震・防災関連用語集

カテゴリ:地形

砂嘴(さし)・砂州(さす)・陸繋島(りくけいとう)

砂州の例 天橋立(京都府)
左側が宮津湾 湾口

陸繋島の例 沖ノ島(千葉県)
手前の砂浜が房総半島館山市で、緑に覆われた島が沖ノ島

岬や半島の先端から海に向かって細長く突き出た砂礫の州を砂嘴といい、一般にその先端部は内湾側に湾曲しています。砂嘴は河川から供給される砂礫が主に沿岸流によってよって運ばれ、波の働きによって形成されます。砂嘴が伸長して湾や入り江を殆ど閉塞するものを砂州といいます。

砂嘴の例としては、駿河湾清水港の三保の松原、徳島県小松島の和田ノ鼻、砂州の例としては宮津湾の天橋立(若狭湾・京都府)、久美浜湾(京都府)などがあります。

また、砂州によって陸地とつながった島を陸繋島(りくけいとう)とよびます。陸繋島の例としては和歌山県の潮岬があり、珍しい例では大正12年の関東地震の地盤の隆起がもととなって陸とつながった千葉県館山市(房総半島)の沖ノ島があります。