パージェタ (Pertuzumab) 抗HER2ヒト化モノクロナール抗体 Perjeta (HER2: Human Epidermal Growth Factor Receptor Type 2) 効能・効果 HER2過剰発現が確認された転移性乳癌 HER2過剰発現乳癌の術前治療 用法・用量 投与には、ハーセプチンと抗癌剤との併用が勧められる。 初回投与時 840 mg 2回目以降 420 mg を60分以上かけて3週間間隔で点滴静注する。 2回目以後は30分まで短縮出来る。 副作用 1) 心障害 心不全、心筋症、除脈、心膜炎、心嚢液貯留、肺浮腫、心原性ショック等が報告されている。本剤投与中は、心症状の発現状況・重篤度等に応じて心機能検査(心エコー等)を行う必要がある。 特に、アントラサイクリン系薬剤を投与中または前治療歴のある患者、胸部への放射線を照射中の患者には慎重投与が必要です。 2) Infusion reaction 投与中または投与開始後24時間以内に多く現れる。 症状:発熱、悪寒、嘔気、嘔吐、疼痛、頭痛、咳、めまい、発疹、無力症等が約40%の患者で報告されている。ほとんどが、初回投与時のみで、2回目以降でも現れることがある。 重度のInfusion reaction アナフィラキシー様症状、重度の肺障害等の副作用(呼吸不全、呼吸困難、低血圧、喘息、喘鳴、気管支痙攣、血管浮腫、肺炎、非心原性肺浮腫、胸水、頻脈、低酸素症、成人呼吸窮迫症候群等)が現れることがある。特に安静時呼吸困難(肺転移、循環器疾患等による)のある患者において現れやすい。 3) 下痢 (58.0%) 4) 発疹 (30.7%) 5) 脱毛、倦怠感、好中球減少 併用投与する抗癌剤による副作用と思われる。 Pertuzumab ヒト癌遺伝子HER2の遺伝子産物であるHER2蛋白とHER3タンパクとの二量体重合を阻害するヒト化モノクロナール抗体で、ハーセプチンと併用することで、転移性乳癌の無再発生存率と全生存率を向上させ、進行乳癌の術前化学療法にて、病理的完全消失pCRを有意の増加することが出来る。 |