高プロラクチン血症 脳下垂体より分泌されるプロラクチンは乳腺を刺激して乳汁を分泌させる働きがあります。通常は出産後に授乳を促すためにプロラクチンの分泌が始まるのですが、種々の理由により産後以外の時期に多く分泌されてしまうことがあり、乳汁分泌、無排卵月経を起こすことを高プロラクチン血症といいます。 検査 血中プロラクチン値(正常:20ng/ml以下) TRHテスト(甲状腺刺激ホルモン分泌ホルモン) ドーパミン拮抗テスト 原因 1.プロラクチン産生腫瘍 プロラクチノーマ、末端肥大症、Cushing病、など 2.視床下部・下垂体茎の障害 同部分の腫瘍、癌転移など 3.薬剤性 4.原発性甲状腺機能低下症 5.腎不全 6.その他 調べること 妊娠の有無、腎不全、服用薬剤、視野狭窄などの症状、甲状腺機能検査、脳CT、MRI、下垂体ホルモン検査 治療 プロラクチノーマ: ドーパミン作動薬(ブロモクリプチン、テルグリドなど)、手術療法 |