化学療法

吐き気と嘔吐

 化学療法が胃と嘔吐をコントロールする脳の一部、または胃と脳へ影響する事により、吐き気と嘔吐が生じる事があります。以前は必ずといってよいほど、吐き気、嘔吐がありましたが、最近では化学療法時に使用する吐き気止めの注射やのみ薬ができたので、ほとんどおきないこともあります。吐き気のある方はいつもムカムカしている人もいれば、化学療法施行時だけにでる方もいます。こういった症状は、治療開始すぐに始まったり8時間〜12時間後に起こすこともあります。丸一日以上吐き気、嘔吐が続く、もしくは水分も取れないほど吐き気が強い場合は、必ず主治医、看護婦に相談して下さい。


=対処法について=

 1.一度に食べず、少しずつ回数を増やして食べる。

 2.ゆっくり飲食する。

 3.食事と一緒ではなく、少し前に水分を取ったり、レモン水や番
   茶でうがいをしてみる。

 4.甘い物や揚げ物、脂肪分の多い物は避けましょう。

 5.食べ物を冷やしてみたり、室温で食べると匂いが気にならなく
   なる場合があります。

 6.消化しやすいようによく噛んで食べる。

 7.朝に吐き気がある場合は、起き上がる前にコーンフレーク、ト
   ースト、クラッカーのような乾燥した食べ物を試してみましょう。

 8.リンゴやグレープジュースのような冷たく、甘くないフルーツジ
   ュースか、軽く色のついた炭酸が抜けている飲み物を飲んで
   みましょう。

 9.氷片、ミントまたはすっぱい飴をなめてみる。(口内炎の方は
   刺激になってしまいます。)

10.料理をしたくない時は、冷凍食品などを用意してみる。

11.ゆったりした衣服を着ましょう。

12.吐き気が生じたら、ゆっくりと深く深呼吸してみましょう。

13.おしゃべりや音楽を聴くなど気分転換を図ってみる。

14.臭いの強い物、芳香剤などを置かない。

15.急に動くと吐き気を誘発するので、ゆっくり動く。