今月の特集題  伝道に燃える



クリスマスに向かって声をかけ合う
「教会へ行こうよ」
キャンドルサーヴィス実行委員長 清水 広幸
 「初めてクリスマスの意味を知りました」「教会の礼拝っていいですね」「神様の存在を感じました」「賛美歌やキャンドルの明かりが心を和ませてくれました」。これらは、越谷教会のキャンドルサーヴィスに初めて参加された方々の感想である。越谷教会では5年前からキャンドルサーヴィスを二部制にして、子ども向けと大人向けとに分けて音楽礼拝形式の礼拝を守っている。毎年630〜700名(2回で)の参加者が与えられており、同時に多くの新来会者を迎えることができていることは感謝である。会の目的は「伝道」とシンプルだが、深く大きな祈りが込められ、教会が伝道を一番に打ち出す姿勢がここにある。しかし、どうやって伝道するのか、どのようにして一般の方々に教会に足を向けてもらう事ができるのか?
 例年12月になると日本の街並みはクリスマスムード一色に変わるではないか!銀座の有名店の店頭に巨大なツリーが飾られ、都心の有名ホテルの壁にはイルミネーションが競い合うように飾られている。人々の関心は少しずつキリスト教や教会にも向けられていく。イブの夜が更けた頃ニュースで若人が聖夜を教会で過ごす映像が何度も画面を賑わすのが現実である。そして、こんな時に思わず「教会に行ってみたくなるな〜」という未信者の方も多い。日曜日は教会には行けないが、キャンドルサーヴィスなら・・音楽礼拝なら・・クリスマスなら・・この日この夜、「教会の敷居」はものすご〜く低いらしい・・・。であるならば、この日に一度教会に来てごらんよ。一緒にクリスマスをお祝いしましょう!誘い合って皆で教会に行こうよ!皆で豊かなイブ礼拝を守った後に、参加者のある方が次のように言われた。「今度は日曜日の礼拝に出てみようかな」と・・・。
 昨年、第T部の直後に諏訪幸子姉が手遊びを中心に参加者全体で楽しいひと時を持った。子どもの笑顔は勿論だが、一緒に参加したお母さんやお父さんも両手を器用に動かして楽しんでいた。更に我が子が喜ぶ横顔を見てとても幸せそうな家族を沢山拝見するチャンスがあった。「お母さん楽しかったね」子どもが微笑みながら手をつないで帰った親子。帰宅後、この親子にはどんな会話が生まれたのだろう?
 私達、迎える側は多くの皆様に教会に足を運ぶ機会をご用意すると同時に、礼拝を通して神様の福音を伝えることの喜びを共有することが大切だと思う。なぜなら、教会員こそが正にその最も喜びに与かっている生きた証人であるからに他ならない。
 「教会へ行こうよ!」今年は誰に声を掛けようかな〜。現在ワクワク思案中である。
(しみず ひろゆき)

伝道の喜び
豊川 昭夫
 埼玉地区のホームページを担当して約7年になります。トップページに「メールを頂ければ全国どこでもお近くの教会を紹介します」と掲載しているため、今までに何十人もの方に教会を紹介してきました。
 ある青年からこんなメールを頂いたことがあります。「自宅に引きこもってから5年経ちますが、今の生活を変えたいと思っています。教会に行ったら何かが変わるような気がします。教会を利用しちゃ駄目ですか。こんな理由で教会に行ってもいいですか?」。すぐ彼が住んでいる近くの教会の牧師に連絡して受け入れて頂きました。彼を含めてメールを貰った多くの方に共通していることが一つあります。それは「自分のような者が教会に行っていいですか?」と言うことです。私は、メールを貰う度に「ああ、この方は神様から、本当に招かれているのだなあ」とつくづく思います。招くのは神様、私のしていることは些細なお手伝いです。しかし、この些細なお手伝いでも喜びがあります。特に教会を紹介して受洗にまで至った時は、大きな喜びでした。
 同じ埼玉地区の教会でしたので受洗に立ち合わせてもらいました。この教会は講壇の下に小さなプールがあり、牧師と彼が白い服を着てそのプールに入り全身をザブンと浸すのです。初めての光景であり、余りの感動で涙が溢れ出たことを思い出します。家に帰ってこの話を妻にすると・・・「私も、全身水に浸かった洗礼式だったわ!そうそう、白い服を着て、講壇の下で、全く同じよ。なんだぁ知らなかったの」。長年連れ添いながら、全く知りませんでした。なんだか、その時は妻が自分より大きく感じられ、知らない事を聞いてみました。「ところで、全身水に浸かるのって、どう言うの?」。妻の答えは、「全身浴じゃないの、もう昔のことだから忘れちゃった、ワハハハハ」。流石、私の妻です。
(*注1)
 独身の時に、自分は教会に行かないし、ましてクリスチャンにはならないだろうと思っていました。しかし、今は越谷教会の伝道牧会委員会に属し、埼玉地区の伝道委員会にも十年近く携わっていることを考えると、この小さき者を神様は教会へ招き、用いて下さっていることを痛切に感じます。
 「伝道」ということを考えると、私達は、ついつい私達が他の人を招くというイメージが強いと思います。確かに声を掛けることは大切です。しかし、招いて下さるのはあくまで神様なのではないでしょうか。そして、私達の出来る伝道とは、まず礼拝に出て喜びに満たされた生活を送ることではないでしょうか。「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」(テサロニケT 5章16〜18)。その姿こそ、他人を教会へ向かわせる動機になるのではないでしょうか。浦和レッズの勝利の喜びと共に
(*注2)この神様に繋がっている喜びを一人でも多くの方に伝えられることを切に祈っています。 


*注1 全浸礼という   
*注2 熱狂的なレッズサポーターです
(とよかわ あきお)

越谷教会月報みつばさ2006年12月号特集「伝道に燃える」より


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