以下は雑誌"Different Worlds" Vol.35の記事「死亡現場:クトゥルフ神話的殺人の結果」"Death Scenes: Aftermaths of Cthulhoid Kills" (by Sandy Petersen)及びサプリメント"Cthulhu Casebook"の一章「死亡届」"Death Reports" (by John B. Monroe)の記述を訳出し、一つにまとめたものです。
各項の文の出典は末尾のアルファベットで記しています。
これらと同じ内容の「死亡現場」"Death Scenes"という一節が、サプリメント"Malleus Monstrorum"及びその日本語版である“マレウス・モンストロルム”の補遺「描写できないものを描写する」の中にもあり、「アフーム・ザー」「クトーニアン」「宇宙からの色」「アイホート」「見えざる馬」「ミ=ゴ」「クァチル・ウタウス」「チクタクマン」「イゴーロナク」による死亡場面のデータが収録されています。
“クトゥルフ神話TRPG”において不運な探索者がよく陥る運命は、何らかの異界の恐怖によって殺害されたり貪り喰われたりする事です。それは生き延びた者達にとってたいていの場合、悲嘆と哀悼、そして自分自身は同じ運命を回避しようとする死に物狂いの試みのための時間である事は当然なのですが、同時にそれは救いの手でもあり得るのです。仲間が破滅してしまった様態そのものが、他の探索者達に、自分達が今まさに対峙しているものについての有力な手がかりを提供する可能性があります。
以下は“クトゥルフ神話TRPG”に収録されている様々な種類の怪物、そして“クトゥルフ・コンパニオン”に収録されている11種類の新しい神々や異界の種族に対応した、50通りの場面です。キーパーは単にこれらを引用し読み上げても、状況に適するよう修正してもかまいません。あるいは独自の死亡現場を考案するために、中身の情報を利用するだけでも良いでしょう。当然の事ながら、あらゆる個体が全く同じ殺害方法をとるわけではありませんが、しかしそこには何らかの類似性が存在するものです。それぞれの場合において、犠牲者は男性の探索者であると仮定されています。
クトゥルフ神話的存在の顕現の結果についての、恐ろしい描写のコレクション
探索者はしばしば、神話の犠牲になった何者かの死体に出くわすでしょう。以下に続く記述はキーパーにとって、クトゥルフ神話的存在の顕現による恐ろしい結果を描写するためにそのまま使う事もできますし、異なる状況に合わせるために変更する事も容易にできます。以下の怪物達は、“クトゥルフ神話TRPG”のルールブックと、サプリメント"H.P.Lovecraft's Dreamlands"から抜粋しました。
アーガルグ・リーオニス
アザトース
アトラック=ナチャ
アブホース
イグ
イゴーロナク
イスの偉大なる種族
イタクァ
古のもの
イブの生物(イブの怪物)
忌まわしき狩人→狩りたてる恐怖
ヴーニス
下級の外なる神々
ガグ
ガスト
ガタノソア
カラカル
カラカルの手下
狩りたてる恐怖
空鬼
クトゥグァ
クトゥルフ
クトゥルフの落し子
クトーニアン
グラーキ
グラーキの奴隷
クラウドビースト
月棲獣→ムーンビースト
ゴブリン
ザイクロトルからの怪物
シアエガ
シェイド
次元をさまようもの→空鬼
シャガイからの昆虫(シャン)
シャンタク鳥
シュド・メル
シュブ=ニグラス
シュブ=ニグラスの黒き仔山羊
食屍鬼
ショゴス
ズーク
砂に棲むもの
ゾ=カラル(ゾ=カラー)
ゾス=オムモグ
外なる神々の従者
空飛ぶポリプ
ダオロス
ダゴン/ハイドラ
タマッシュ
ツァール
ツァトゥグァ
ツァトゥグァの無形の落し子
ティンダロスの猟犬
ドール
土星からの猫
ナス=ホルタース(ナス=ホーサス)
ニャルラトテップ
ニョグタ
ノオリ(ノール)
ノーデンス
ノフ=ケー
バースト
ハガーグ・リョニス→アーガルグ・リーオニス
バシリスク
名状し難きものハスター
ヒーモフォー
ビヤーキー
(パーグ/パルグの)ファイヤーワーム
ブオポス
深きもの
ヘビ人間
ボクルグ
星の精(星の吸血鬼)
炎の精(炎の吸血鬼)