明神峠920m〜三国山1320m〜大洞山1383.5m〜籠坂峠1100m
 地図は昭文社登山地図「丹沢」「富士・富士五湖」

三国山ハイキングコースは山中湖村が管理している、非常に歩き易い踏み跡の確かな道。

地図にガイドされているコースでは、籠坂峠から大洞山に上がって三国山から左に三国峠に降り、
登り返して 鉄砲木ノ頭を経て山中湖畔の平野に下る。平野からは富士吉田行きバスがある。

今回は、
御殿場からバスで明神峠に行き、三国山、大洞山を経て籠坂峠に下り、バスで御殿場に戻る。
逆コースなので、まず誰も追いついて来ないし、追い越す必要もなしで静かに歩ける。

鍋嵐の山頂で会った人から、御殿場発上野行バス8:05一便だけが明神峠まで上がるという情報を得た。
(5月から10月の土・日・祝日に限る)

御殿場8:05発に乗るには新宿6:01の急行に乗れば、松田発7:23に間に合うので行ってみる事にした。

上述のページでは、明神峠からのコース例として、三国山に向かい、そこから平野または籠坂に向かう。
後者のほうが素晴らしいブナ林を観ながらの森林浴が出来ると紹介されている。
バスで富士吉田に出る平野ではなく、富士吉田にも御殿場にも出られる籠坂峠への道を目指す事にする。

2005/06/12(日)
小田急線を新松田で降りて、道路を横切ってJR松田から御殿場行きに乗る。480円。
御殿場で改札を出て、左(進行方向右)に進み左の階段を降りるとバスの切符売り場がある。
明神峠までの切符(680円)を購入。 (籠坂峠へも8:00発の河口湖行で8:33に着く。880円)

5番乗り場から出た上野行きバスには乗客は小生ひとりのみ。
バスの事を教えて呉れた人が利用した時にも、乗ったのは男性二人だけだったとか。

8時40分明神峠着。
早朝は晴れていたのだが、富士山や箱根の山には雲が少し発生している。
バスを降り、右脇の登山道ではなく、舗装道路の脇の歩道を歩き出す。結構な急坂を約20分。
左に愛鷹山がくっきり見える。


三国山東登山口には例の、不老山での独特の私製標識と同じものがある。これは以降もずっと続く。
車道をこのまま三国峠まで進んで鉄砲木ノ頭(明神山)を往復してから三国山にと、予定していた。
天気が良ければ、草の丘のような明神山は、山中湖の景色も見下ろせるし、是非寄りたい所だ。

然し、ここの標識には籠坂峠8km 4時間とある。コースタイムより1時間余計にかかるのか?
富士山は、あいにく雲がかかっているようだし、割愛して、ここから三国山に直接上がる事にする。

登山口からは、火山灰の道で、かなり急登だ。 一息つくと周りの眺望はないが緑が濃い。


10分ほどで鉄塔の立っている所に出たので、少し左に寄り道。切り開きから富士スピードウェイが見下ろせる。
9時過ぎになってレースカーの爆音が聞こえるようになった。車が6,7台走っている。ヘヤピンの練習中かな。
ヘヤピンでスピードを落として、カーブを抜けるところで思い切り加速する際に強烈な音がするのだ。
この騒音は、この後も暫くの間続く。

確かに、随所にブナの樹が多い所がある。
三国山の山頂では、北に三国峠・鉄砲木ノ頭方面への明瞭な道が分かれている。

暑い。ここから鉄砲木ノ頭まで往復1時間半は、やはり、やる気が起こらない。
ちょっと身体を冷やして籠坂峠方面に進む。


間もなく男性ばかり2組8人ほどとすれ違う。挨拶しても返す声が小さい、疲れてるようだ。10時頃。
ここまで籠坂峠から、2時間半はかかる筈なので籠坂峠8:33、または8:48のバスで来たのではないようだ。

三国山から15分ほどで、づな峠の標識がある。薄い踏み跡が南北に横切り十字路になっている。


更に15分ほど行くと、「ごんぐのベンチ」という標識と、結構なベンチが一脚置いてある。
標識は「ごんぐ」という仏教用語と、以前は花が咲いて極楽のような所だったと説明している。

ここは、楢木山(・1353)の山頂付近だが、
25m程山頂の南を巻いているからか標識には
山名は標されていない。









更に10分ほどの大洞山手前の鞍部で、ハイキングコースの標識があり、北へ分岐する踏み跡がある。
なんらかの説明をしていたらしい板が傍らにあるが、文字は消えてしまって全く読めない。

10時34分。この辺りから先、ハイカー3人、4人、13人、2人、10人、1人、3人、2人?・・・とすれ違う。
大抵は男性だけのパーティで、後の3人、2人だけが女性だった。
大洞山のブナ林も、なかなか見事だ。

急登が始まり、10時55分。本日の最高点・1383.5の大洞山の標識。
何の花木か、割れて枝が倒れ込んでいる。 標識の前に三角点がある。

大勢は休めない狭い所だが、手前に見える岩に腰掛けて、おにぎり弁当を食す。

大洞山の標識から2分ほど西で、角取神社の奥の院の標識があり南の急斜面に踏み入る道が分岐。

更に10分ほどで右への曲がり角に標識があり、左に入る踏み跡は遮断されている。・1366の位置だ。

その先少しで、いきなり空が見える所に出た。

また、頭上に木がある道に入るが、暫く進むと明るい開けた場所に出た。右に山中湖も見える。
ここがアザミ平だ。女性のほうが多い20名近い団体が、花でも愛でているのか道を遮ってゆっくりしているので、
手前右の火山灰の広場だか道か判らない方に入って小休憩してやり過ごす。



畑尾山が大きく前方に見え、
写真には見えないが、
その左後ろに立山(たちやま)が
僅かに見える。

登山道は畑尾山の右側の
中腹を巻いて進む。








アザミ平を進むと、道は少し右に曲がって行って、左:畑尾山との分岐点の標識がある。


道は右に曲がって畑尾山の中腹を巻く。
また空が見えない樹林の中を行くなかなか快適な道だ。道がU字に窪んだ所やV字に窪んだ所もあって面白い。
U字に窪んだ所
V字に窪んだ所

道の左に、また畑尾山・太刀山分岐標識がある。どうやら立山は太刀山の別名らしい。


殆ど水平な道になり更に10分ほど、自動車の走行音も聞こえるようになり、バイク遮断の柵を越えると
公園墓地。 中を通り抜けてトイレが左にある先が駐車場で、3台ほど駐車していた。
そのまま直進すると籠坂峠BSだ。

鉄砲木ノ頭に寄り、13時以降に着くと予定していたので時間表は13時台以降の7本しか書写してなかった。
御殿場行きのバスが通過するのが途中で見えたが、バス停に着いたのは12時17分。 
さっき行ったのは12時13分発だったようだ。

三国山東登山口の標識に籠坂峠まで4時間とあったが、ゆっくり歩いて、休憩も含めて3時間ちょっとだった。
距離8kmの方は正しいが、やはり地図のコースタイムの方が近い。

次のバスは12時38分発の三島行きだ。
今まで知らなかったが籠坂峠から下る道で東に聳える大きな山体は、今回寄らなかった立山の中腹だ。
御殿場まで880円。

16時少し前に帰宅。 今日は30℃を越えた最高の温度だったと知れた。
標高1300m台の樹林の中を散歩出来て幸いだったが、ちょっと帰宅が早かったかな。


松田7:23⇒7:56御殿場8:05⇒明神峠8:40→8:56三国山東登山口9:00→9:43三国山三叉路標識9:54
→10:07づな峠→10:24楢木山(ごんぐのベンチ)→10:34標識→10:55大洞山11:02
→11:04角取神社奥の院分岐→11:14曲がり角標識( ・1366)→11:28アザミ平で休憩11:38
→11:45曲がり角標識(畑尾山・立山(東)分岐)→12:03畑尾山・立山(西)分岐
→12:17籠坂峠12:38⇒13:12御殿場13:44⇒14:15松田 新松田14:25⇒新宿



余談、(時刻表は実際行かれるときには、再度確かめて下さい。)
新宿6:22発、高尾乗換7:12発、大月乗換で8:33富士吉田着 8時47分発9:24着の平野行きに乗れる。
7時25分発8:01着の平野行きもあるが高尾5:43富士吉田7:07着だから自分には無理。

尚、富士吉田から籠坂峠に向かうのは、新宿起点では御殿場からと比べて不利だ。
 高尾以西等に住む場合ならいいだろう。新宿からだと交通費も片道800円位高くつく。
 新宿5:38発、高尾乗換6:34発大月乗換で富士吉田8:05着 8:18発のバスで籠坂峠に8時48分着。

 御殿場発だと、新宿6:01で 籠坂峠へは8:00発の河口湖行で8:33に着く。バスは880円

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