新穂高温泉→わさび平(泊)→鏡平→弓折岳→双六小屋(泊)
→双六岳2860m→鏡平(泊)→新穂高温泉      ’3/08/03-06 単独
  (日本百高山(44番))

平成15年の梅雨明けは例年より10日程送れて8月1日となった。
梅雨明け10日の晴天続きを期待したが、太平洋高気圧の発達も小さく好天は続かない。
天気予報では4日まで晴天だが早くも5日からは少し天気が崩れる。

99年に双六小屋まで行ったが天気が崩れて撤退して以来であるので、今回は少なくとも好天の
時に双六の辺りの景色を見るのが目標である。一応、鷲羽岳登頂が希望であったが、やはり
天気予報では、好天は望めず、週末には台風が来るという事なので、これは断念した。

8月3日(日)
新穂高温泉までは東京から約4時間のドライブである。
5:40に出発して新穂高温泉バス停に9:40着であったが、無料駐車場は500m位手前なので
そこまで、引き返し一番奥に留めた。登山届けを提出して歩き出しは10時半。
初日の宿のわさび平までは約1時間半。
鏡平まで充分に行ける時間であるがワサビ平に泊まってみたかったので受付した。当然一番目。

土曜日は混雑だったらしいが日曜日の今日は8人部屋に4人であった。
北海道から来て西穂高を経て、明日は笠ヶ岳に行く2人と、九州から来て槍ヶ岳を目指す1人。
明日は、九州からの人と双六小屋まで同道することに。

8月4日(月)
5:40歩き出し。小池新道はよく整備されている。9:30鏡平では槍ヶ岳や穂高が良く見えた。
朝の食欲がなくて1膳しか食べなかったためか弓折岳の傍の笠ヵ岳と双六方面の分岐の所で
シャリバテになったので、おにぎりや飴を補給した。10:38

弓折岳から双六小屋までの縦走路のお花畑が見事であった。


12:32 縦走路も終わりに近づくと鞍部に双六小屋とテント場が見えた。


双六小屋の先にかすんでいるが、鷲羽岳が圧倒的なボリュームで見える。

13:13双六小屋着。
双六小屋では18時頃まで三俣や槍ヶ岳方面からやってくる人が絶えなかった。
(お陰でこの晩、三俣小屋では布団1枚で一人だったらしい)

双六小屋は高瀬ダムからの裏銀座縦走、折立から雲の平を経る人、西鎌尾根から槍に向かう人の
交差点だからか小屋前のテーブルはいつも賑わっている。外に水場もトイレもある。

小屋前からは鷲羽岳が見える。この位置からは水晶岳は鷲羽岳の後ろに隠れている。
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皆さん明日の天気が気がかりで19時の天気予報を見ていた。あまり良くない。
自分は早々に鷲羽岳登頂を断念する。(胃腸の調子が思わしくないこともあって)

布団2枚で3人はさほど窮屈ではなかった。19時頃に2枚で2人に訂正されたが既に寝ているので
そのままにした人が多いようだった。 夜中に激しい雨が降った。

8月5日 (火)
早朝に双六岳に登る。途中のカールのお花畑も見事である。段々にガスがかかってくる。
頂上ではガスの切れ目に丸山、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳、黒部五郎岳が見える。
頂上に30分ほども居たので薬師岳、野口五郎岳や笠ヵ岳など部分的にだが見えた。
双六岳頂上では携帯電話が通じた。(docomo)
日中は曇りなので眺望はきかない。
直ぐに降りてしまうのは惜しいので鏡平に一泊する。

ここでも、携帯電話が通じた。
布団3枚で4人は窮屈ではなかった。(土曜日は大混雑だったのでワサビ平に降りて貰ったそうだ)

8月6日
早朝は意外に晴天であった。満天の星を眺めた。8月27日の火星の6万年ぶりの大接近ということで、
火星が飛びぬけて明るい。槍や穂高のシルエットがだんだんにはっきりしてくる。

池からの槍・穂高を楽しんだ後、5時40分に歩き出し。
小池新道を下っていくうちに、9時頃には槍・穂高にガスがかかり始めた。
週末の8日頃から台風10号の来襲が予報されているのに、結構人が登ってくる。

途中、眼の合った、それぞれ独りの男性3人、女性1人と一緒にわさび平で冷水で冷やしたトマトやきゅうりを食す。
新穂高温泉のバス停脇の無料温泉に入った。石鹸やシャンプー持参の用意の良い人もいる。
バスセンターの2階食堂で山菜うどんとビールを摂ってからバス停の下の給油所跡から駐車場に降りた。
他の4人はバスで松本へ。

新島々の辺りから松本にかけて激しい雷雨に遭ったが、振り返ると山の方は明るいので降ってはいないようだ。
(写真帳)

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