飯山線の列車が長野県から新潟県に入り、いちばん最初に到着する駅がこの足滝である。山の斜面に造られ、林の中に存在するので飯山線の駅の中ではもっとも人里から孤立した感を持ち、雰囲気が最高に良い。私もかつて中学時代の卒業旅行で初めて飯山線に乗った時にこの駅に不思議な魅力を感じていたことがあり、駅の面影は私が初めて乗った頃とまったく変わっていない。

 足滝の駅の開業は昭和35(1960)年と飯山線内の駅の中では最も新しいが、立地的なものと現在の車社会の影響もあるせいか乗降客が最も少ない。

 3月になると新潟県内も道路やホームの部分は雪がすっかりなくなっているが、県道からこの駅へ行く坂道などがまったく除雪されておらず誰かが残した足跡を辿るはめになる。特に駅から県道に出る時の下り坂の残雪の上を歩くのは滑りやすくて慎重に下りたほどだ。

 駅舎の待合室内には除雪用の機械があるがどうやらホームの上でしか使われていないようである。雪のある時期に足滝の駅を訪問する際にはとりわけ履物に細心の注意を払った方がよい。

 まだ山の木々に葉が付いていなかったせいか駅からは千曲川から名前が変わったばかりの信濃川が見え、飯山線を走る眺望列車「ふるさと」の名にふさわしい景色を堪能する事ができた。

                                                                (2003.3.19)
Ashidaki
足滝
足滝のホームの上の風景
足滝の待合室
足滝のホーム全景


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