美々は北海道の空の玄関口の駅、新千歳空港から数えて2つ目の駅にも関わらず、周囲に民家が1軒しかなく、自販機さえも置いていない無人駅で、普通列車でも一部の電車が通過してしまう駅の一つである。私が訪問した際も次の電車の待ち時間に何回も普通電車が通過して行き、地元の乗客はこの駅に人がいる事にきっと驚いたに違いない。こういう視線を浴びるのも無人駅訪問者としての一種の使命であると言っても過言ではない。(別に気にしてはいないが…)
美々の誇線橋の上にいると遠くに信号が見える、この信号に行けば何かあると思って行って見た。何台ものダンプカーや車を横目に信号に向かって歩いて行ったが実際に行って見ると車通りの多い国道があるだけで民家さえも見当たらなかった。
ホームの裏手にゴミ処理場があるが、その隣に美々貝塚と言うものがあり、北海道にも貝塚が存在していたようである。貝塚の資料館は冬季はやっていないがガラス越しから中を覗くことができる。確かに地中にものすごい数の貝殻が埋もれていた。美々の辺りは縄文時代は海の側に面していて、気候も今の仙台と同じくらいでだいぶ暖かかったようである。ちなみに美々貝塚は駅のすぐ近くの踏切を渡った所に案内板があるのでそれに沿って行くと良いです。
美々は縄文時代と現代と二つの時代のゴミ処理場が存在する場所であった。