東酒田は元々は信号場として開設された。この辺りは羽越本線の列車だけではなく、余目から酒田まで陸羽西線の列車が乗り入れ、貨物列車も通る区間なので羽越本線内では最もダイヤが過密な区間であり、時間帯によっては1本乗り遅れても10分後には次の列車がやって来るという地方にしては珍しい光景が見られることがある。
駅を降りて駅舎を出ると近くに民家があるのでそこそこ利用者があるのではと感じるのだが、駅周辺はまん前の3軒ほどの民家と、霊友会館という建物があるだけでそこから先は一面田んぼであり、一番近くの住宅地まででも歩いて10分かかってしまう。
さらには主要道から離れていることもあり多くの利用客が望めない立地である。そのためか今でもこの東酒田はごく一部の普通列車が通過してしまう駅になっている。
駅舎は待合室と保線作業員の詰所となっており、この時期は作業員がホームの上の雪かきを行っており、少ない利用者の為の配慮がなされていた。
東酒田の駅で面白かったのは駅の出口のきっぷの回収箱の所に駅員さんのモニュメントがあり、あたかも回収箱を抱えている様な趣が感じられた。
(2004.1.19)