えびのは味のある木造駅舎の無人駅である。２０００年の春の「青春１８きっぷ」のポスターに登場した駅であることを皆さんは記憶しているであろうか。右上の写真はポスターをイメージして撮ったものだが、デジカメで普通に撮っただけなのでポスターの物に比べたら雲泥の差になってしまった。ポスター時の改札の柵は鉄製の物だったが、私が来た時には柵は木製の物になっていた。

　また、えびの駅は地元えびの市出身の黒木和雄氏が監督を務めた映画「美しい夏キリシマ」にも使われ、駅前にはその映画の記念碑が建てられている。駅舎の中には「美しい夏〜」の映画に使われたと思われる鉄道関係の用具が保存されている。そして駅舎の窓には空爆等の爆風時にガラスが割れるのを防止するためにテープが貼られてあることから、たとえ映画を見ていなくても「美しい夏〜」の映画は戦争中が舞台だったんだなと言う事が推測される。

　えびのはえびの市の代表駅となってはいるがコンビニを探しに歩いていたが見つからず、５分位歩いてやっとスーパーが見つかったくらいである。市の代表駅の割には南九州にとってはまだ暑さが残る日差しが非常にのどかさを演出させてくれるくらい静かな駅の周辺であった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２００２．１０．２）