越前花堂は北陸本線と越美北線(九頭竜線)の接続駅であるが、元々は昭和35(1960)年に越美北線の駅として設置され、昭和43(1968)年に北陸本線の線路上にも駅が設置された。その様な経緯がある事からこの越前花堂は正式には越美北線の帰属駅となっている。
ホームは北陸本線と越美北線の線路が分岐した後に設置されている。駅舎は北陸本線の下りホーム側にあり、越美北線のホームに行くには一度跨線橋を渡り、屋根のない連絡通路を通ってたどり着くことができる。越美北線のホームはローカルな雰囲気があると言うよりは福井市内とは思えないくらいひなびた片面ホームである。
福井の隣にある駅だが、主要道からほんの少し離れているので静かな感じで、駅前広場には駅を利用していると思われる人の車が多く、駐車できるスペースがなくなっている状態だった。
この辺りは少し離れて福井鉄道と並走をしており、越前花堂の駅舎内で電車を待っていると、ごくたまに福井鉄道の踏切が鳴っているので見てみたら、1両で走る姿がかわいく感じ、なんだか心がなごんでしまった。
(2003.7.24)