北陸本線では富山県最後の駅、越中宮崎。隣の駅名が行き止まりから由来する泊と言う事もあって、寂しげな駅だと思ってしまいそうだが、長くて幅の広い島式ホームと開けた平地で開放感がある。
駅舎を出て真正面に歩いてすぐの所に宮崎海岸がある。余計な物が何もないまっさらな海岸線と日本海の海の水がとても澄んでいて「日本の渚百選」に選定されている。夏は海水浴客で賑わうが、この海岸は波に打ち上げられた石の中にヒスイの原石がある事からヒスイ海岸という別名を持ち、オフシーズンの海岸にはヒスイを探している人も何人か見受けられた。
越中宮崎の駅前には旅館が数軒あるほかにも、ヒスイを販売、鑑定をするお店もあり、新潟・富山県境ならではである。また駅から糸魚川方面へ行くとオートキャンプ場があり、車窓からでも見ることができる。
ヒスイ海岸を基点に泊まで中部北陸自然歩道と言う14.3キロの行程のハイキングコースがあり、海と山の両方の自然を堪能できる地でもある。
(2003.10.9)