コンクリ敷きのホームとトタン張りの待合室という組み合わせの無人駅、羽帯。近年ではJR北海道の乗降客1人以下の無人駅の廃止方針が打ち出されているが、この羽帯は1993年に発行された「北海道630駅」の頃から乗降客がゼロという記録があって、その頃から興味が湧いていた駅だった。
朝の通学時間帯、多くの高校生が乗車している中で降りてみたが、私の他に羽帯を利用した人は一人もいなかった。
駅周辺に民家と言えるような建物はほとんどないが、すぐ近くに根室本線と並走するように十勝国道が通っているため、車の量が多いのがホームからでも見ることができる。
昔は国道と駅前通りとの交差点の所にコンビニがあったが、すでに閉店。その代わり自販機は稼働していて、飲み物は何とか確保できる。
特急だけでなく、普通列車も大半が通過してしまい、列車による訪問の難易度が高い駅だが、帯広からは朝の通学時間帯、新得からは昼頃に訪問すれば1時間ちょっとの滞在時間で写真撮影や駅ノートの書き込みができる。
羽帯から列車に乗って、十勝清水の駅員さんに運賃の支払いのために整理券を見せたら、「羽帯から乗る人はほとんどいないんだよね」と言われた。昔も今も羽帯の利用者はないという事がうかがえた一言だった。
(2017.2.1)