阿波室戸シーサイドラインの愛称がついている牟岐線は以外にも田園地帯を走る部分が多く、どの駅も周辺には民家が建ち並んでいる。だがこの辺川に限って言えば周囲は民家がまばらで少々異質な雰囲気が漂っている。
周囲は田んぼがメインで駅を出て左側に会社、右側には小さな商店と自販機が置いてある。
辺川のホームがカーブしていてかさ上げも行われていない、いわばプラットホームといった趣がある。列車はカーブを走る時にはカーブの半径が狭い部分、要するにカーブの内側に傾く性質があるので辺川の駅に停車する時にはホームとの間が開く上に段差があり、下車する時には足元に十分注意する必要がある。JR四国もその辺は十分知っている事もあって、停車時には列車とホームの間に黄色いランプが点灯する様になっており、少ない下車客にも配慮がなされている。
私が訪問した時には夕暮れ時であったので田んぼからカエルの鳴き声がこだましており、なぜか懐かしい気分に浸ってしまった。
(2003.6.5)