複線の線路なのにホームは片方にしかないちょっと変わった駅がこの本牟田部。実はこの線路は別々の路線でれっきとした単線の線路なのである。本牟田部のホームがある線路は唐津線で、ホームのない線路は筑肥線の線路である。筑肥線は隣の山本からしばらくの間は唐津線の線路と並走をして本牟田部の駅を素通りした後に唐津線の線路をクロスオーバーして伊万里方面へ向かう。

　周辺は田園地帯でトイレの設備がなく、雨よけの下にベンチがあるだけだ。横には国道２０３号線が走り、近くにはコンビニやレストランがある。そのコンビニに行く時は近くの歩道橋を使えば安全に行く事ができる。

　この本牟田部は昭和３５年（１９６０）に当時の社会党の代議士が地元の要請を受けて駅を造らせたそうで、戦後の佐賀県内の政治駅第１号という歴史を持つ駅でもある。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２００３．６．１６）