偕楽園は金沢の兼六園や岡山の後楽園と共に日本三名園のひとつであり、天保13年(1842)に開設された公園で、園内には約3000本の梅の木が植えられている。
この偕楽園のそばにつくられた駅が偕楽園駅である。ただしこの偕楽園の駅は「水戸の梅まつり」の時の限られた日にち、時間帯にしか停車しない臨時駅で、しかもホームは下り側にしかなく、上りの電車は全て通過してしまうという変わった駅である。
よって偕楽園の駅から東京方面へ行く場合は一旦隣の水戸まで行って、水戸から上りの電車に乗るという形をとらなければならない。
普段は誰もいないうえにホームも閉鎖されてしまう駅だが、停車する時間帯はきちんと駅員も派遣されて、さらには特急電車も臨時停車し、偕楽園の方へ行く階段のあたりでは出店が立ち並んでおり、賑わいを見せていた。
また駅のまん前にある湖は千波湖と言い、散策路も設けられており、湖上には滋賀県彦根市から贈られたコブハクチョウが遊泳している。