深川を出て一番初めに到着するのが北一已で「きたいちやん」と読み、「や」は大文字である。駅舎の方には「きたいちゃん」書いてあるが平成9(1997)年4月1日に「きたいちゃん」から「きたいちやん」と駅名がマイナーチェンジされている。
「イ・チャン」とはアイヌ語でサケやマスの産卵所の意味である。周りは田園風景が広がり、遠めに民家がぽつぽつと言った具合に点在している。あまり利用者がいないせいか、待合室はあまり清掃されていないようである。私が訪問した時も待合室のホーム側の入口にはクモの巣があり思わず反対側の入口に入り、待合室内にあったほうきで巣を取り払ってしまったほどである。
その待合室内には駅ノートが片隅にひっそりと置いてあり、その駅ノートにも色々な人の旅の楽しみ方や北一已に対する想いなどが綴られていた。駅舎は古い感じの木造のものであるが建物をじっと眺めていると色あせた部分や傷んでいる感じがしないでもないが、その所が北海道の厳しい冬を何度も乗り越えて来たのを無言で物語ってる様だった。
駅から1キロ北の所には桜山レジャーランドがあり、20系、10系客車を連結したC58 98やD51 312が保存されている。
(2002.7.19)