紀和は明治31年5月4日に開業し、和歌山市内では最古の歴史を持つ駅でかつては和歌山の駅名を名乗っていたほどである。
かなり古めの大きなモルタルの駅舎が残っているが昭和60(1985)年に無人化され、かつての駅事務室は閉鎖されてしまって中を窺い知る事ができない。また現在は片面ホームになってしまい、かつての駅構内の跡はほとんどが雑草に埋もれてしまっていた。無人化された同じ年には駅のそばに紀和跨線橋が設けられている。
駅の裏には中古の団地が横に広がっているが、駅前は古くからの一軒家が多く、道も少し狭いので車の往来がそれほど多くなく、閑静な住宅地といった趣がある。
かつての和歌山駅も無人化されて、駅舎も朽ちて行く一方になっていて少し寂しい気分になってしまった。
(2003.8.1)