全長13870メートル、在来線では青函トンネルに次いで2番目に長い北陸トンネルを抜けてすぐの所にある駅がこの南今庄である。長い対向式ホームのちょうど中間に待合室があるだけで、駅舎はない。
駅のそばには県道が走り、川を挟んで田んぼがあるくらいで、建物といったら町営バスのバス停の待合室があるくらいで、集落までは歩いて5分くらいかかり、電車が来ない時間帯は静かな雰囲気が漂っている。
南今庄がある今庄町は蕎麦とつるし柿が名産品であり、ホームからはそれをアピールする様な看板を設置しており、東京や大阪からやって来た人に注目してもらおうと言う気持ちが感じられる。
北陸本線は「サンダーバード」や「しらさぎ」と言った特急や貨物列車の通過が多いのでこの南今庄では列車がホームにやって来る時にはメロディーを流して注意を促している。基本的には駅にやって来る人は普通列車が停車する時間帯だけなのだが、センサーが作動しているのか、たとえホームに人が一人もいなくても列車がやって来るとメロディーが流れてしまう様だ。
(2003.7.24)