相模線の電車内から見える「寒川神社 下車駅」の看板がとりわけ印象に残る駅、宮山。これは神社の参拝客が名前につられて隣の寒川で降りてしまうのを防ぐために強調しているものだという。
非電化時代の相模線無人駅トリオの一つだった宮山だが、初詣などの多客期には臨時に駅員を配置して対応をしていた。一時期は委託ながら有人化はされたものの、2016年に遠隔管理による無人化の対象になり、再び無人駅となった。瓦葺の木造駅舎とは別に臨時の出入口が設けられているのも寒川神社の参拝客がどれだけ多いのかが伺えるものだと言える。
車道からはコンビニの脇の細い道の奥に隠れるようにして駅がある。それでも茅ヶ崎にだいぶ近づいていることもあって乗降客は何気に多い。
神奈川県最後の非電化路線だった頃は農地が多くローカル色が強かった。そして今の宮山は圏央道のインターチェンジに近いこともあってホームからは高速道路の建造物によって景観が大きく変わってしまった。
(2016.7.11)