近年大都市では空港と駅が直結しているケースが多いが、西女満別の場合は空港まで徒歩20分と地方の空港にしては近いのにも関わらず、飛行機の利用者はおろか、定期利用客もあまりいない駅である。

 林に囲まれた静かな駅で、「本当に空港に行けるの?」と思われがちだが、出口の未舗装の道から突き当たりを左に折れてS字カーブの坂を上りきると広大な畑の先には中核都市の駅舎のような近代的な建物が見えてくる。それが女満別空港である。

 女満別空港は北見・網走地区の拠点になっているだけではなく、オホーツク海や世界遺産となった知床といった観光地にも恵まれている。しかし大抵の人は車かバスを利用するのが現状で、空港から駅に向かうのはよほどの鉄道ファンくらいなものだろう。

 駅構内を散策してみても、空港に行けるといった名所案内板がなく、空港のアクセス駅というアピールをする気があまり感じられない。現在JR北海道では鉄路・道路の両方を走れる旅客車、DMV(デュアル・モード・ビークル)を開発しており、平成17年10月3日には北見から西女満別を経由して女満別空港まで実用化を前提とした試験走行が行われた。もしこのルートが実現されれば、西女満別は空港のアクセス駅としての機能を発揮しないままになってしまいそうだ。

                                                             (2006.6.8)
西女満別の駅出口
西女満別のホーム
Nishi-memambetsu


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西女満別
西女満別の駅全景