函館本線の仁山は最初は信号場として開設された。函館と札幌を結ぶ重要な幹線で旅客や貨物を取り扱っているので比較的長めの編成の列車同士の行き違いに対応ができ、ホームも長い。しかし下り列車はこの仁山に到達するまで急勾配を上り、この地区の普通列車の主力であるキハ40がまるで喘ぐように息を切らして上るほどだった。
現在下りの特急列車や貨物列車、一部の普通列車も七重から渡島大野、仁山を経由しない通称藤城線を通るようになり、通過する特急や貨物列車は上りの列車のみで、普通列車も今は1両編成が中心なので長いホームを持て余している。
仁山高原の裾野に位置する駅なので雰囲気はよさそうだが、駅の正面にはニヤマ温泉の「あじさいの湯」という温泉施設がありそこから歩いて間もなくスキー場がある。さらに駅の裏側にはゴルフの練習場があり、興味のある人ならそそられてしまう様なレジャー施設が多く存在する。さらに道路沿いには民家が数軒あり中には比較的新しい感じの建物があり、駅そのものが孤立をしている様子が感じられなかった。
この駅の函館寄りには加速線の跡が残っており、急勾配の途中にある駅だと言う事を物語っている様だった。
(2003.7.3)