秋田新幹線用の標準軌と並走する線路上に造られた棒線駅の大張野。「電車でGO!2」をプレイした事がある人は、付近に魔の80キロ制限区間が登場したことで有名な駅かも知れないが、ホームがあるのは狭軌の奥羽本線側のみで新幹線は当然通過していく。
雪を落とすことを目的としたと考えられる片流れ屋根の待合室が駅の入口となっているが、改築前はワム80000形という有蓋貨車を改造した待合室だった。
大張野に下車する直前にネットで検索していたら、近くに新幹線の撮影スポットとなっている踏切があるとの情報があったので、ぶっつけ本番で行ってみることにした。大張野の駅から大曲方向に歩いて約10分位の所にある奥出踏切は、両方向ともに長編成の電車の撮影に適したカーブがある。新幹線の通過時刻、太陽の方向を事前に計算しておけば確かにいい写真が撮れる印象を受けた。ただし踏切を渡る道幅が狭いので仮に車が渡る場合は注意が必要となる。
大張野のホームから見える人家は駅前に酒屋があるだけだが、電車の本数はそれなりにあって到着時には地元の生活利用者がポツポツといるという感じだった。
(2022.3.30)