平屋の駅舎と2面2線の交換設備を有する駅、大歳。山口線の起点駅で、新幹線も停車する新山口と古くから山口市の代表駅として君臨して来た山口の間にある唯一の列車交換可能駅であり、山口線を運行する上では重要なポジションを担っているとも言える。
大歳のホームにあるオレンジの幟に出口ではレノファ山口のマスコットであるレノ丸が大歳の利用客をおもてなしする。この大歳は、レノファ山口のホームスタジアムである、維新みらいふスタジアムに最も近いことから、レノファ応援駅になっていて、跨線橋からはスタジアムの立派な建物が見える。
駅からオレンジの歩道を歩いていけば、維新みらいふスタジアムの通りに出られるようになっており、所要時間も徒歩で10分強で到着することができる。しかしレノファ応援駅と言いながらも、ゴール裏の応援席はアウェイチームの方が近く、駅とスタジアムの間にコンビニが1軒もないため、スタジアム内において帰りの列車の時刻を表示するときは大歳だけでなく、隣の矢原も表示している。それでも無人駅をスタジアムの最寄り駅として推奨しているのは、全国的にも非常に珍しいことである。
レノ丸がアウェイサポーターに対して、「勝ち点3のお持ち帰りは禁止」と呼び掛けているが、この日はしっかりと勝ち点3をお土産として持ち帰らせてもらった。
(2018.11.11)