大曽根浦はかつて2001年夏の青春18きっぷのポスターに登場した駅だが、メインとなったのは駅の近くにある熊野灘の風景で、ポスターの写真の中で駅が登場したのはホーム中央にある雨よけの部分だけで、駅の存在感が少し薄く感じた物だった。
駅の裏手の高台から見たら、駅の周りは集落に挟まれて手狭に感じられると思いがちだが実際には列車の交換が可能な島式でホームも結構長いが駅舎はない。またこの地域は年間の降水量が3000〜4000ミリに達する地域で特に夏から秋の季節の変わり目になる時期にこの路線に乗る場合は天候にも注意したい。
大曽根浦の「浦」とは港の意味で、文字通り駅の麓には大曽根漁港が控えており、駅の周辺はそんな漁港を中心とした集落といった感じである。駅の裏の高台には尾鷲市の老人ホームの大きな建物があり、ホームからも結構目立つ。また裏は高台に位置するため海がよく見える。逆にホームの上は民家に遮られてしまって眺めが落ちてしまうのが難点だった。
(2003.8.2)