三江線の作木口の駅の所在地は島根県邑智郡羽須美村という所にあるが、作木という地名は江の川の対岸、広島県にある村の名前である。
それは駅がある島根県側には民家が4〜5軒くらいしかないのに対し、広島県側は作木村の役場に近いと言う事もあるせいか、中国山地内の小さな村にとっては比較的大きな集落を成しており、およそ40〜50軒くらいの民家が存在していた。
駅は作木村の人の利用者の方が多いと言う事もあって、島根県内の駅にも関わらず、「作木口」と言う名前がついた。ただその作木村の集落へは駅前の三国橋を渡って見た感じ徒歩で5分〜10分くらいの距離にある。
駅は駅舎のない片面のホームで裏には駐輪場が設置されている。その駐輪場においてあるゴミ箱には「作木村」と書かれており、島根県の駅なのに作木村の力の方が上なのかなと感じた。
三江線は江の川に沿って走る路線だが、駅によって江の川の表情が違うので余裕があれば途中下車をして江の川の眺めて見るのも面白い。さらにこの駅では橋を渡ると島根県から広島県へと県境を越えることができる。普段は徒歩で県境を超えると言う経験は滅多にないので県境越えと言うちょっと変わった事をやってみたい人にはお勧めである。(何気に自己満足に浸れます。)
(2003.1.7)