下小代は東武日光線にある駅で昭和4(1929)年の開業時に造られた木造の駅舎が今でも残っている駅である。所在地が栃木県の今市市とちょっと遠い感じがするが浅草からは1160円、東武日光からは300円、下今市からは190円なので比較的手ごろな値段で行く事ができる。ただし快速は通過し、本数は1時間に1本と言うペースなのであらかじめ計画を立てておく必要がある。
駅舎は窓枠がずっと木のままになっているし、かつての駅事務室も板で塞がれていない。きっぷ売り場の横には荷物を送り届けるための窓口も設けられている点で昔は旅客以外でも貨物の需要がある駅だと感じた。
しかし東武鉄道側はこの駅舎を解体し、簡易駅舎に建て替える事を検討している。だがこれに反対する人々が下小代の木造駅舎を残して有効活用していこうというコンセプトで「下小代駅を活かす会」を発足し様々な活動が行われている。
のどかな雰囲気の場所に今も残る木造駅舎。電車が来ない間の駅舎の中はものすごい静寂感が漂う。その中にいるとまるで時間が止まっているかの様な感覚を起こした。