新幹線の乗換駅なのに、在来線は無人駅となっている風変わりな駅が駅が存在する。藤子・F・不二雄氏の出身地として知られる高岡から、散村とチューリップの砺波平野を抜けて、アニメ制作会社のP.A.WORKSの本社があり、アニメ「true
tears」や「サクラクエスト」の舞台のモデルとなった城端を結ぶ城端線にその駅がある。
富山県第2の都市である高岡市は、北陸新幹線の駅を高岡ではなく、高岡から1.8キロ離れた城端線と交差するところに新高岡を造って開業。新幹線の駅舎は高岡の玄関口と感じる堂々たる建物が造られているが、城端線の方はというと、新幹線駅舎の端っこにひっそりと棒線のホームがたたずむ。
城端線の新高岡はICカード用の簡易改札機と自動券売機が設置されているが、駅構内で旅客対応を行う職員がおらず、新幹線の接続駅なのに無人駅という、この対応は初見の旅行者には戸惑ってしまうかも知れない。
それでも駅の近くにはレンタカーの営業所や東横イン、イオンがあり、未開拓だった地に新しい駅を造り、新しい街を造る意図も感じられる。ただし新幹線の接続駅とは言っても、高岡~新高岡の区間列車を走らせるといった特別措置はなく、城端線は新幹線開業前と同じ通常営業のままである。
城端線の本数が少ないのに、高岡の駅から新幹線に乗り継ぐにはどうしたらいいかという話になるが、高岡~新高岡間のアクセスはバスが最も適しているのが現状である。
(2018.8.13)