為栗は「してぐり」と読み、難読駅名が多い飯田線の中ではいちばん読みづらい駅名である。
駅の前方には山が迫り、背後には天竜川が流れており、駅の周辺に民家は一軒しか見当たらないため、なかなか秘境めいた雰囲気がある。
ここから徒歩15分には天竜川の支流、和知野川にキャンプ場、徒歩10分にお食事処「ふるさと味覚小屋」があるという看板が駅前にでっかく表示されている。
ホームからはつり橋の天竜橋が見える。ただし、この橋は車は通行止めになっていて、徒歩ないしは2輪車や電動カートくらいが通れる様になっている。橋の右側に採石場があり、時々ダンプカーが通るので駅の対岸の道路を歩く人は注意が必要である。
為栗の駅前の天竜川は「暴れ川」のイメージとは程遠く、川の流れが一切感じず、むしろどこかでせき止められているダムのような感じがした。