のどかな農村地帯の風景を今でも残している高瀬。この駅はジブリ作品のひとつである「おもひでぽろぽろ」に登場した駅である。
しかしながらアニメにある古い木造の駅舎はなくなってしまい、少し小ぶりの駅舎に生まれ変わり、タエ子が駅舎に寄りかかって本を読んでいるあのポスターなどに使われた部分の再現はもうできなくなった。
ただ駅舎は変わってしまっても周囲の風景、雰囲気は変わっておらず、タエ子が高瀬に戻ってきてトシヲの家に連絡を入れた時の公衆電話は残っている。またタエ子が思い出の中に出てきた子供たちと一緒に駅前の所を走ったシーンの部分もなんとなく面影を残している。
その他にも駅前には駅ができた時の記念碑がある。高瀬は今は山形市内にあるが、駅が開業した昭和25年当時は高瀬村で、車など普通の家庭に持てない時代にとって駅ができた事は村民にとって嬉しい出来事だったに違いない。今では中高生、お年寄りなどが主に利用している駅である。
(2002.5.26)