千国は対抗式のホームを持つ駅であるが、上りと下りのホームをつなぐ誇線橋がなく、地下道を通って反対側のホームに行く事になる。ただ地下道とは言っても地面の下にもぐるのではなく、大糸線の線路の下のトンネルをくぐるための歩道で、上の写真の様な建築物がそうである。おそらく雪の日でも歩きやすいように造られたものであろう。
上りホームを降りると目の前には小谷(おたり)村の村営グラウンドがあるが冬は完全に雪に埋もれてしまう。駅の南小谷寄りにはJR東日本の千国変電所がある。
下りホームの待合室の外側には塩の道、千国街道の案内図があるがこの塩の道は新潟の糸魚川と信州松本を結ぶ生活物資の輸送路で「敵に塩を送る」という故事を残した街道である。
だが塩の道下車駅と書いてあるが駅と目の前の国道148号線との高低差は10メートルくらいあり、国道に出るだけでも急な坂道を上る羽目になる。塩の道のハイキングには隣の南小谷から行った方が無難であると言える。
(2002.11.29)