千歳と言うと北海道の空の玄関口というイメージがあるかもしれないが、こちらの千歳は房総半島の南部にある小さな駅である。内房線では唯一の片面ホームで、貨物の有蓋者を改造した駅舎がある。また駅構内には大きな椰子の木が植えられており、一際目立っている。

 駅前の広場は2トントラックでも簡単に転回できるようなスペースになっており、その広場の周りには商店、薬局、駐在所や集会所があり、国道410号線の向かいには病院があり小さいながらも駅が起点になっている町という感じがした。

 千歳の駅から国道410号線を鴨川方面に歩いて1分くらいで金剛院というお寺に到着し、そこから1分もしないうちに千倉町から丸山町へと町名が変わる。内房線も丸山町は通過するが残念ながら丸山町内には駅は存在しない。

 東京湾や浦賀水道といった内房総を走っていた内房線だが、千倉辺りから太平洋沿いの外房総を走るようになる。だが千歳は国道よりも内陸部にあるために駅からは海が見えない。駅から歩いて海を見に行く場合は町道千歳線を道なりに進んで、防風林を抜けると雄大な太平洋を拝む事が出来る。ちなみに町道とは言っても車の交換が全くできないほどの細道で、途中に小さな畑や防火水槽がある風景に田舎の趣きを感じ、通る車は軽トラが似合う様な道だった。

 訪問した日は6月の初旬であったが、南房総は既に夏の日差しを感じるくらい暑い日だった。私が駅前の商店でアイスを買っていたら安房鴨川行きの電車がやって来たので急いで乗り込んで次の目的地に向かって行った。

                                                               (2004.6.8)
Chitose
国道から見た千歳の駅前
駅の裏の路地から撮った千歳のホーム
千歳
千歳のホーム


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千歳の駅舎