富山港線の起点である富山を出て最初に到着する駅が富山口である。両者の駅間距離はわずか700メートルしかなく富山を発車した富山港線の電車はほとんど徐行と言った感じの速度で走り、富山口のホームに入っていく。
富山港線の前身は大正13(1924)年7月23日に開業した富岩鉄道という私鉄で、その時の起点駅は富山口だったが昭和2(1927)年12月15日に富山〜富山口間が開業した経緯を持っていたために駅間距離が短い。
北陸本線の線路と離れかけようとした所に駅があるので北陸本線の車窓からもこの富山口のホームを確認する事ができる。また北陸本線と並走している富山地方鉄道の電車に乗っていても同じ事が言える。富山口のホームからはJRの特急、普通電車や貨物列車のみならず、富山地方鉄道の電車が見られるので車両好きの人ならたまらないかも知れない。
富岩鉄道の起点駅だった歴史をもつ富山口だが、話によると富山港線は将来的に第3セクター方式による次世代路面電車、LRT(Light Rail Trangit)化される計画が持ち上がっており、もし実現された場合はこの駅はなくなる予定である。
富山口の滞在時間が15分弱と短かったため、富山から改めて富山口まで歩いてみたが所要時間は約10分なので徒歩による訪問も全く問題にならない。歩いて行く場合はダイアパレスの茶色いマンションを目印にすると良い。
(2004.11.29)