津軽二股は津軽線のいち中間駅にすぎないのだが、昭和63(1988)年の青函トンネルの開通により環境が大きく変わってしまった。まず青函トンネルの開通と同時にこの駅の近くに
津軽今別駅が開業、
津軽今別の駅へは連絡通路の階段を上って1分もしないうちに到着してしまう。海峡線と津軽線の接続駅であると言ってよいが、両路線とも停車する列車の本数があまりにも少ないため、乗り換える人は皆無に等しい。次に「道の駅いまべつ」ができ、津軽二股のホームの後ろには「半島ぷらざ アスクル」という建物ができ、津軽の特産物の販売や津軽半島の周辺の案内や青函トンネルのことなど、津軽地方の観光の情報源となっている。
津軽二股のホームは片面のホームだが、駅入口付近の線路の曲がり具合を見るとかつては交換可能な島式ホームだったと思われる。また後ろにアスクルの建物が建っているため、津軽二股の駅としてはホームだけの無人駅である。と言うのもアスクルの閉店が夕方のちょっと前で、夜間はホームの上でじっと列車を待つ羽目になってしまうからである。
また将来的には新幹線の奥津軽駅(仮称)が建設される予定になっており、海峡線、津軽線、道の駅、新幹線と4つの駅の役割を併せ持つ珍しい駅になる。
「半島ぷらざ アスクル」の入口には4つの駅にあやかって「しあわせ駅長」というキャラクターも登場している。
(2002.11.12)