所在地が当別町から月形町に変わって最初に到着する駅が月ヶ岡である。コンクリート敷きの片面ホームを出ると、月形町によって整備された農村公園の敷地となっている。農村公園には駐車場が完備されていて、休憩で停まっている車がしばしば見受けられる。また公園内にはトイレもついたログハウス風の建物が建てられていて、その一室を待合室として間借りしている駅である。それでも待合室内には駅ノートもひっそりと置かれている。

 駅前は国道に面していることと、月形町の入口という観点から、ログハウス風の建物内において、雪とは無縁となった春~秋の第2と第4の休日に地元産の農産物の直売所を営業している。農村公園は綺麗に整備されているものの、廃止の危機が浮き彫りにされている札沼線のホームはそれほど手を施していないようで、一つの駅構内で町とJRが一線を画しているのも珍しい。

 札沼線の末端区間に入ると沿線から民家が少なくなり、民家が少なくなれば当然のことながらお店もなくなって来るが、月ヶ岡から中小屋方向に戻ること徒歩約5分ほどの所に、カレーとハンバーグが美味しい喫茶店がある。沿線でも貴重な飲食店であるため、月ヶ岡に来たときは是非立ち寄ってみてほしい。

                                                        (2018.9.3)

 
月ヶ岡のそばに建てられたログハウス風の駅舎。春から秋の休日にはお店も開かれる。


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月形町に入って最初に到着する駅、月ヶ岡。駅前は公園として整備されている。
Tsukigaoka
月ヶ岡のホーム全景。駅舎が火災消失後、JR北海道の敷地としてはホームだけという感じがする。
月ヶ岡のホーム。コンクリ敷きの棒線駅だ。
月ヶ岡